明西寺の歴史(ご本尊について)
2021年9月26日

こんにちは。副住職です!
今回は前回に引き続き、明西寺の歴史(ご本尊について)をご紹介したいと思います。
まず、浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来さまですが、明西寺のご本尊は明暦三年に本山(西本願寺)から御受けしたものと寺史には記載があります。身長約65㎝、350年以上も前に作られたお木像で、その事だけでも価値があるご本尊です。
その他にも、350年を超える絵巻物や掛け軸等、明西寺にはたくさんございます。

関東大震災の際は、震災直後にも関わらず、当時の住職が背負ってこのご本尊を避難したと寺史には書いてありました。当時の状況は凄まじく酷い状況であったことでしょう。そんな中、何よりも先にこのご本尊を背負い、家屋が倒壊する前に避難したみたいです。当時の住職の想いが伝わってくるお話でした。


何百年もの間、ご門徒の皆様の礼拝の対象であり、ずっと変わらず私たちをご覧になってくださっています。何人の方が手を合わせ、「南無阿弥陀仏」とお念仏を頂いてきたのでしょうか。時代は移り変わり、私たちの生活様式も日々変化しています。生きづらさを感じる時もあるでしょう。しかし、時代や生活や私たちの心は移り変わっていっても、変わらず私たちを支え続けてくださったのがこの仏さまです。「南無阿弥陀仏」とお念仏いただく中に、一人じゃないということに気付かせていただけるのです。
なかなか近くでご覧になれないかもしれませんが、もし近くで拝顔されたい方は一言お声がけください。是非、阿弥陀様を近くでご覧下さればと思います!
次回は、明西寺の歴史(築地移転について)です!