能登半島地震ボランティアへ PART1 2024年3月3日~5日
2024年3月27日
こんにちは!副住職です。
1月1日に発生しました能登半島地震におきまして、まだまだ大変な状況が続いています。
被災された方々、またその関係者の方々、どうぞお身体だけはお気をつけ頂きたいと思います。
一日も早く、普段の生活に戻れるよう願っております。
さて、この度の震災にあたり、私個人として何が出来るか、考えてみました。
今まで多くの震災に見舞われた日本ですが、私自身なかなか現地へ支援に行ったりすることが
できませんでした。出来る限り募金や寄付をという気持ちだけで、何かとモヤモヤしていたのが
本音です。
私の気持ちとしては、やはり現地へ赴き、素人ながら自分の出来るだけの事をしたい、と常々
思っておりました。今回、ご縁もあり、若い僧侶仲間と予定を合わせてボランティアに参加することが
できました。役に立つか分かりませんが、出来る限りの事をしてこようと心に誓い、向かいました。
しかし、現地へ行ってみると、それはテレビで見ていた光景の何十倍もの悲惨は光景が広がって
いました。行かないと分からない、とても言葉になりませんでした。
現地にはまだ住まわれている方もいらっしゃいます。その方を前にして、何も分からない若造の私が
発せれる言葉などありませんでした。
私たちが作業した現場は、能登島の同じ宗派のお寺です。能登島は瓦が有名らしく、綺麗で頑丈な
瓦屋根のお家が多いです。しかし、今回の地震によって、瓦屋根のお宅は軒並み被害を受けました。
今回作業したお寺さんの庫裡も上記の写真のような状態です。
以下、現地での作業写真です。
1日目。本堂内、障子や壁や天井が剥がれ落ちています。全く歩くことが出来なかった場所ですが、
作業を続けて・・・
切ったり、剝がしたり・・・
一応、歩けるようにはなりました。1日目終了。
2日目。明西寺の縁戚のお寺での作業です。
主に、このお寺の門徒さん宅で出たゴミを仕分け、ゴミ廃棄所に運ぶという作業でした。
写真は少ないですが、一通りゴミを仕分けて、片道30分のゴミ廃棄所まで持っていきました。
最後には、境内をしっかり清掃して、2日間の作業を終えました。
今回ボランティアに参加させて頂いて感じた事。それは、
素人の私達では出来ることが限られていること。実際の現場は甘くなかったです。でもだからと言って
意味が無いという事では無くて、しっかりとコーディネートしてくださる方がいて下されば、効率的に
動くことが出来ます。今回も浄土真宗本願寺派の本部(金沢別院常駐)の皆様には大変お世話になりました。皆様もボランティアに行かれる際は、バックアップが整っている団体に参加されることをおススメ致します。
また、最後にとても大切なことに気付かされました。
私としては、なかなか思っていたような活動が出来ませんでしたが、絶対に行った方にしか出来ない事
あるということ。それは、
自分で見た景色、現状、そして直々に伺った住まわれている方々の想いや苦悩を
自分が帰った先でちゃんと広める事。そして、その事を忘れないようにすること。
募金したから、ボランティアに参加したから、それで終わりではありません。
一人でも多くの方にこの生の現状を知っていただき、その苦しみの全部は分かることは難しいかも
しれないけれど、少しでも私達もその事を心に秘めて生活しなければなりません。
明日は我が身です。
そして、こういう災害はお互い様です。
いつどうなるか分からない人生を歩んでいるからこそ、私達も備える事にも気を配りましょう。
第2弾は、4月23日~25日で石川に行ってまいります。